米海兵隊MV22オスプレイがまたも墜落、3人が死亡
改めて米軍・自衛隊のすべてのオスプレイの飛行中止と撤去を求める
2023年8月28日 日本平和委員会
報道によれば、8月27日、米海兵隊輸送機MV22オスプレイが、オーストラリア北部での豪州などとの合同演習中に墜落し、海兵隊員3人が死亡し、5人が重傷を負って病院へ搬送されたとされる。北部準州警察によれば、MV22オスプレイ2機は同日午前、州都ダーウィンを出発して、約80キロ離れたティウィ諸島に向かっていたが、1機がメルビル島に墜落したという。
MV22は昨年も3月にノルウェーで、6月にはカリフォルニアで墜落事故を起こし、乗員9人の命が失われた。そして、今年7月にはこのカリフォルニアの事故が、クラッチの不具合(ハード・クラッチ・エンゲージメント)によるものであることを認める報告書を米海兵隊自身が発表した。
私たちは、緊急時に不時着するオートローテーション機能を持たず、オスプレイ特有のハード・クラッチ・エンゲージメントを起こす欠陥を持ち、その現象が起きれば制御不能になることが明らかであるにもかかわらず、その原因も対策も明らかにされていないオスプレイの飛行中止と撤去を求めてきた。今回の墜落事故は、オスプレイの危険性を改めて浮き彫りにするものだと言わなければならない。
このようなオスプレイを飛ばすことは、国民の命と安全を脅かすものだと言わなければならない。私たちは、ただちに米軍・自衛隊全てのオスプレイの飛行中止と撤去を、断固として求めるものである。