【声明】北朝鮮の弾道ミサイル発射に抗議し、非核平和の対応を求める

2022/10/05

声明・談話

北朝鮮の弾道ミサイル発射に抗議し、朝鮮半島の非核化と平和体制構築のための努力を求める

2022年10月5日 日本平和委員会

 一、北朝鮮が10月4日、日本列島上空を通過する弾道ミサイル発射を無通告で強行したことに厳しく抗議する。これは、弾道ミサイルを含め核兵器関連のあらゆる活動を禁じた国連安保理決議に違反し、地域の緊張を高め、平和と安定を脅かす暴挙である。私たちは、国際社会と共に北朝鮮に対し、一切の核兵器関連の活動を中止することを求めるものである。
 一、2018年の米朝首脳会談「共同宣言」にもとづく朝鮮半島の非核化と平和体制構築をめざす交渉が停止する中で、北朝鮮と米韓日の双方が軍事対軍事の対応をエスカレートさせていることは、極めて憂慮される。北朝鮮が弾道ミサイル発射実験を激化させる一方、米韓両軍も8月に約4年ぶりの野外機動訓練を含む大規模合同軍事演習を実施し、9月には約5年ぶりに日本海で米空母が参加した共同訓練を実施。日米韓も日本海で約5年ぶりに対潜水艦訓練を実施している。米韓「拡大抑止」協議も開始された。
 このような軍事対軍事の対抗のエスカレートは、軍事的緊張と戦争の危険を高めるだけである。私たちは、関係国が米朝首脳会談「共同宣言」に立ち戻り、朝鮮半島の非核化と平和体制構築のための交渉を再開させ、その実現のために全力を挙げることを、求めるものである。
 一、今回の事態に関して松野官房長官は、年末に向けた「国家安全保障戦略」など大軍拡3文書の策定を通じ、「反撃能力」=「敵基地攻撃能力」保有の大軍拡路線を推し進める姿勢を表明した。このような姿勢は、事態をいっそう悪化させるだけである。私たちは政府に対し、このような大軍拡路線を転換し、憲法前文と9条の精神にもとづき、朝鮮半島の非核化と平和体制構築の交渉を促進する平和外交に尽力することを、強く求めるものである。

カウンター〈21/06/18-〉

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