札幌平和委員会は3月21日、「ロシアのウクライナ侵略を止めるための緊急学習会」を開催しました。札幌市内の会場とオンラインとで、約50人が参加しました。基調講演に続き、ウクライナとベラルーシ出身で札幌在住の2人が発言しました。
講演した全労連事務局次長・国際局長の布施恵輔さん(日本平和委員会理事)は、攻撃に当たってのロシアの「言い分」が成り立たないことを、歴史的経過を踏まえて一つ一つ解説しました。国連は無用ではなく、いま緊急特別会合の開催をはじめさまざまな専門機関が自主的に動いていることを紹介。背景には世界の反戦世論があり、私たちの運動が後押ししていると話しました。「日本の私たちは憲法9条にこだわるべきだ。9条を持つからこそ、NATOとは違う立場で非軍事に徹した安全保障を提起できる」と訴えました。
ウクライナ人のベロニカさんは、本国に住む母親の状況を説明。「最も怖いのはウクライナがロシアにとられ、自由がなくなることだ」と訴えました。
ベラルーシ人のタッチャナさんは反戦デモへのルカシェンコ政権による激しい弾圧を紹介、「国民とルカシェンコ政権は別のものと理解してほしい。戦争を応援しているのは1割以下だ」と強調しました。
参加者は「これから何をすべきか、広い視野から捉えられた」と感想を寄せました。
(平和新聞22年4月5日号)