秋田市平和委員会土崎班の風間幸蔵さんは、「いま私たちがすべきなのは、一人一人と対話すること」と言います。
「中国や北朝鮮が攻めてくるから自衛隊も在日米軍も必要だ」と主張する19歳の青年と2月に街頭で対話になったときのこと。風間さんが「中国が日本を攻める利点はない。日本が攻められるとすれば、米軍が日本から出撃したり、自衛隊が米軍と一緒に戦争して反撃される場合だ。戦争は絶対にしてはいけない」と語ると、青年は「戦争絶対反対。自衛隊員の命が大事というのも同じだ」と納得して見せました。
ロシアの侵略開始直後の2月28日には、「9条改憲NO!」のゼッケンと、「国連憲章守れ」と書いた看板を掲げて署名を呼びかけました。3人組の高校生は「ロシアの侵略と憲法署名の関係を納得のいくまで聞いてから」と言って対話に。自民党による憲法への自衛隊明記の思惑を説明し、2人が署名に応じました。
ロシアの侵略以降、「9条では日本を守れないのではと疑問を投げかけてくる人が増えた」と風間さんは言います。そもそも日本が攻められる理由はないこと、もし戦争になったら私たちの暮らしは壊滅するということを具体的に話し、戦争そのものを避けるべきだと伝えるよう努めています。
(平和新聞22年4月5日号)