福岡県の航空自衛隊築城基地(築上町など)で計画される米軍と自衛隊の共同訓練の中止を求め、行橋市で3月21日、反対集会が行われました。「築城基地の米軍基地化を許さない!京築住民会議」の主催です。
訓練は3月22日から25日までの日程で、米軍から沖縄・嘉手納基地のF15戦闘機と、築城基地のF2戦闘機のそれぞれ6機程度、米兵110人が参加する計画です。在日米軍再編に伴う嘉手納基地からの移転訓練で、築城基地では3年4カ月ぶり8回目。沖縄の負担軽減を名目にしていますが、築城基地の米軍基地化整備が進む中での共同訓練は東アジアの緊張を高めると、住民会議は中止を求めてきました。
集会では、京築平和委員会会員で行橋市議(共産党)の徳永克子さんが、築城基地で米軍用の弾薬庫や駐機場をはじめ、指揮所機能を持つ庁舎の建設が進んでいると報告。「築城基地は今後、沖縄、鹿児島・馬毛島、鹿屋、大分・新田原などと連携し、指揮を出す役割を持つのではないか。米軍と一体化して戦闘機が出撃する、危険な基地になろうとしている」と訴えました。
集会参加者は「あらゆる戦争とそれにつながるすべてのことに反対し、本当の世界平和の実現に向かって不断の努力を続ける」とする宣言を確認しました。
訓練初日は、京築平和委員会など基地周辺自治体の諸団体が、基地前で早朝決起集会を実施しました。参加者は基地に向かい、「日米共同訓練反対」「米軍は築城基地に来るな」などと唱和しました。
(平和新聞22年4月5日号)