日米共同指揮所演習「ヤマサクラ81」が１日から13日まで、伊丹駐屯地（兵庫県）、座間駐屯地（神奈川県）、朝霞駐屯地（東京）、相浦駐屯地（長崎県）などで実施されることに対し、各地で中止の申し入れなどが行われました。陸上自衛隊を中心に統合幕僚監部と海空自衛隊、米軍は陸軍と海兵隊から、合わせて５０００人が参加する大規模なものです。
【兵庫】
兵庫県では伊丹平和委員会など伊丹市、川西市、宝塚市の24団体で構成する「ストップ！ヤマサクラ81実行委員会」を11月に結成しました。同月15日に演習中止を求める請願書を伊丹駐屯地の陸上自衛隊中部方面総監部あてに提出、「米中対立」の激化のもとで政府がやるべきことは憲法に基づく平和外交だと迫りました。
同23日はしんぶん赤旗の佐藤つよし記者を講師に伊丹市で学習会を開催。米国の戦略に自衛隊を組み込み、敵基地攻撃を想定した訓練だと指摘しました。
12月11日には伊丹市内でストップ！ヤマサクラ81大集会を開催します。
【神奈川】
神奈川県では演習開始の１日、「キャンプ座間周辺市民連絡会」が呼びかけ、座間、相模原両市の平和委員会など16団体30人が米陸軍キャンプ座間・座間駐屯地を訪れ、演習中止を求める要請文を提出しました。
自衛隊と米軍に対し、今回の演習が日本を対中戦略の訓練・作戦拠点にするものであり、「憲法を無視し、集団的自衛権発動を前提にした危険な軍事演習」だとして、演習の中止と住民への情報提供、キャンプ座間の無条件全面返還を求めました。
（平和新聞21年12月15日号）
