大規模訓練にオスプレイ参加 日米共同訓練中止を

2021/12/12

各地の活動

 オスプレイ10機が参加する日米共同訓練「レゾリュート・ドラゴン21」が、宮城県、岩手県、青森県、北海道の演習場などで、4日から17日まで行われます。陸上自衛隊1400人と沖縄・米軍普天間基地の海兵隊2700人が参加します。訓練中止やオスプレイの飛行経路の明示を求め、各地で声が上がりました。

【宮城】


 仙台市では2日、宮城県平和委員会も加わる「米軍移転・日米共同演習反対宮城県連絡会」の主催で、訓練中止を求める緊急集会が開かれました’(写真)。県内では王城寺原演習場(色麻町など)に1000人、霞目駐屯地(仙台市)に120人の米兵が訓練に参加し、同駐屯地に来る米兵は市内のホテルに滞在する計画です。集会では米兵の宿泊による新型コロナ拡大の危険性を指摘、訓練中止の声を広げようと呼びかけました。

 11月30日には同連絡会の呼びかけで仙台市に要請。住民の安全確保に誠実に取り組むよう求めました。また、県、東北防衛局、陸上自衛隊宛てに要請したほか、現地では監視行動に取り組んでいます。

【北海道】


 北海道平和委員会も加わる安保破棄北海道実行委員会は11月末、道知事と北海道防衛局長宛てに申し入れ。初めてオスプレイが飛来する矢臼別演習場(別海町)周辺は酪農が盛んで、騒音が牛に影響を与える恐れがあるため不安が広がっています。飛行経路など訓練計画を開示すること、憲法違反の訓練は中止することなどを求めました。

 別海町では、矢臼別平和委員会の呼びかけで連日市街地で抗議のスタンディングを実施(写真)、演習場では監視本部を設置しています。

 釧路市では11月28日に「やめろ!オスプレイ来るな!釧根集会」が開かれました。「危険なオスプレイの飛行は住民生活の安全・安心を損ない、酪農などの産業活動にも悪影響がある」と指摘し、訓練中止を求める宣言を確認しました。

 帯広市では5日、「総がかり行動十勝実行委員会」が帯広駐屯地前で抗議集会を開催。米軍機の夜間駐機場として帯広空港を使うこと、米兵10人が市内のホテルに宿泊することに対し、やめるよう求めました。

【岩手】 4日に盛岡市で開催された第4回岩手県平和大会は「オスプレイは日本の航空法上は違法な航空機であり、日本の空を飛ぶことができない」とし、演習中止を求める決議を確認しました。

【青森】 青森県平和委員会は11月17日、東北防衛局三沢事務所を訪ね、訓練中止を求めました。要請後は三沢基地正門前で宣伝を実施。オスプレイは最近も小川原湖で低空飛行を行い、県民の命と生業を脅かしている、訓練中止と配備反対の声を上げようと訴えました。

【神奈川】 訓練に使用するオスプレイの整備に米海軍厚木基地(神奈川県綾瀬市、大和市)が使用される問題で、神奈川県平和委員会は11月25日、同基地を訪れ、在日米軍司令官ら宛ての抗議文を渡しました。オスプレイ整備と訓練支援の中止などを求めました。

(平和新聞21年12月15日号)

カウンター〈21/06/18-〉

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