山口県の米軍岩国基地所属のF35Bが10月5日、島根県の石見空港へ緊急着陸した問題で、山口県平和委員会が11日、中四国防衛局へ抗議と申ししれを送付しました。県平和委員会は、原因が燃料切れなどとありえない、民間空港を利用しようとの狙いがあるのではないかと指摘しています。
文面は下記のとおりです。
2021年10月11日
中四国防衛局 御中
山口県平和委員会
会長 吉岡光則
F35Bの石見空港への緊急着陸に対する抗議と申し入れ
10月5日午後4時55分ごろ、米軍岩国基地所属のステルス戦闘機F35Bの2機が石見空港に緊急着陸した。原因は燃料補給のためと説明し、整備点検後、6日の午後0時ごろ離陸し岩国基地に帰還した。今回の緊急着陸の原因を燃料切れとしているが、計画的な訓練で墜落につながる燃料切れは考えられないことである。
F35Bは開発当初から欠陥が指摘され、米国防総省の運用試験評価局は2020年度報告書で871件の「未解決の欠陥」を指摘し、10件は作戦の安全性に影響を与える「カテゴリー1」に分類されていることを明らかにしている。F35Bそのものに不具合があったのではないかとの疑いを抱かざるをえない。
ついては民間空港への緊急着陸に厳重に抗議するとともに、以下のことに誠実に回答されよう求めるものである。
記
1.緊急着陸の原因が燃料切れとするなら、そのような危険で無計画な訓練の実態を国民の前に明らかにすること。
2.国民の生命を守ることが政府の任務と言うなら「米軍の運用については承知していない」ではすまされない。そのため、緊急着陸の原因を国民に明らかにするとともに、米軍に再発させぬよう厳重に申し入れたことを国民に明示すること。
以上
