北海道・旭川平和委員会は8月15日、旭川駅前の繁華街で街頭宣伝を実施、召集令状「赤紙」レプリカチラシを配布しました。
行動は平和委員会、旭労連、道北原水協が共同で呼びかけ。約30人が参加し、5人がマイクで訴えました。「赤紙」チラシは新型コロナの感染拡大防止の観点から、直接手渡さず、通行人自身に持ち帰ってもらう方式で行いました。
戦時下に描いた日常生活の絵が治安維持法違反にあたるとして、美術学生らが投獄された「生活図画事件」の被害者の一人、99歳の菱谷良一さんも駆けつけ、マイクを握りました。
菱谷さんは、「私は、明日にでも上陸するアメリカの巨大な戦車に、爆弾を抱えて自爆するのが宿命だと覚悟していた。それが天皇のひと声で戦争は終わった。俺は生きられるという喜びは何ものにも代えられないものだった」と終戦時の思いに触れ、「平和と自由は、先人が血と涙で得たもの。これを忘れず、明日の日本を平和と自由を守るべく頑張ろう」と訴えました。