福島県喜多方市で、東京五輪・パラリンピックに伴うホストタウン交流事業の一環として、在日米陸軍軍楽隊を招いて市内の小中学校で演奏会などを行う計画に対し、地元の耶麻平和委員会は７月29日、中止を申し入れました。演奏会はその後、中止となりました。
計画は、９月１・２日に軍楽隊を招いた日米音楽交流会を行うのに先立ち、市内小中学校でワークショップとミニ演奏会などの交流を行おうというもの。市教育委員会が７月27日に市内小中学校へ実施希望を募ったことで判明しました。
申し入れは市長と教育長あてに、平和委員会と県教職員組合耶麻支部との連名で実施しました。「スポーツの交流事業で、軍隊の宣伝を行うなど許されることではない」「平和を追求する喜多方市にこれほど場違いな事業はない」などと厳しく批判、交流事業の中止を求めました。
市長は翌日、申し入れに同席した共産党市議会議員団を通じて、「申し入れも踏まえ、中止にすると判断した」と回答。また２日には、市長、教育長からそれぞれ文書で、新型コロナの感染拡大を考慮し中止するとの回答が寄せられました。
