東京・米軍横田基地のCV22オスプレイが9月22日に仙台空港へ緊急着陸した問題で、東京平和委員会は23日、安保破棄東京実行委員会、オスプレイ反対東京実行委員会とともに抗議声明を発表しました。
横田基地に配備されている6機中2機が4カ月間に民間空港へ2回緊急着陸しており、「度重なる緊急着陸に、機体の安全性や飛行前の確認、整備に問題があると考えられ、米軍が安全であると言い張る根拠は薄れています」と指摘、CV22オスプレイの飛行停止とすべてのオスプレイ配備撤回を求めています。以下声明文。
CV-22オスプレイの仙台空港への緊急着陸に抗議する声明
2021年9月23日
東京平和委員会
安保破棄東京実行委員会
オスプレイ反対東京実行委員会
9月22日夜9時半ごろ、横田基地に拠点を構える第21特殊作戦中隊のCV-22オスプレイが仙台空港に緊急着陸しました。
防衛省東北防衛局は、22日午後9時25分ごろ、仙台空港から防衛省東北防衛局に「飛行中に何らかのトラブルが発生した可能性があるため、オスプレイが着陸する」と連絡があったと報道に対して述べています。
仙台空港では、万が一に備え、消防車4台を待機させて対応にあたりましたが、緊急着陸の際に事故はなく、けが人もいないということです。
この影響で、22日夜の民間機1機におよそ30分の遅れが出ました。
その後、オスプレイは空港に隣接する陸上自衛隊岩沼訓練場の駐機場に移動しています。
今回、緊急着陸したCV-22オスプレイには、およそ10人が乗っており、パイロット含めクルーは5名なので、5人は訓練のために搭乗していたと見られます。
羽村平和委員会の監視行動によると、9月22日(水)は、15時58分にCV-22(No0067) が離陸し、16時08分にCV-22(0075)が離陸したのを写真でとらえています。
2機は北へ向かって飛行していきました。0075機には機関銃が装備されていのが確認できます。
今回の仙台空港に緊急着陸した機体は0067機であることがTV報道から確認できました。0067機は、6月14日に山形空港に緊急着陸した機体0075機の一緒に行動していた機体です。
横田基地に配備されている6機中、2機が4カ月の間に、民間空港に2回も緊急着陸し、山形空港の時には、トラブルの原因も説明しないまま運用を開始しています。
度重なる緊急着陸に、機体の安全性や飛行前の確認、整備に問題があると考えられ、米軍が安全であると言い張る根拠は薄れています。
私たちは、横田基地周辺住民と飛行ルート下の住民の命を守るために、CV-22オスプレイの飛行停止し、すべてのオスプレイ配備撤回を求めます。
また、上記の内容を在日米軍に求めることを、岸信夫防衛大臣、茂木敏充外務大臣に要請します。