大阪平和委員会は6月27日、大阪AALAと共催で、ミャンマー問題について学ぶオンライン講演会を行いました。約50人が参加しました。
大阪大学外国語学部ビルマ語専攻非常勤講師の原田正美さんは、ミャンマーの民主化運動と世界の連帯について語りました。1948年の独立後、軍政が長く実権を握る中で、民主化運動の弾圧も繰り返し行われてきたことや、今年の軍のクーデターに至るまで、近年の情勢の変化を解説しました。市民の不服従運動の中心にいるZ世代(スー・チー政権で青年期を過ごした人々)には、民主主義を求めた犠牲者の意思を継ぐという強い信念があることを紹介、民主派勢力でつくる国民統一政府(NUG)の樹立と国際社会の承認が必要だと訴えました。
在大阪ミャンマー人の小川モモウさんがクーデター時の凄惨な写真を示し、ミャンマー市民への支援を要請しました。
参加者は、「軍による国民への軍事行動はやめさせたい。殺生を最も重い罪とする仏教徒が多いというのに、なぜ殺し合うのか」と感想を寄せました。