石川県平和委員会は5月22日、日本平和委員会代表理事の岸松江弁護士を講師に、「平和とジェンダー」をテーマにした講演会を開催しました。県平和委員会の結成60年を記念するもので、オンラインを併用して実施しました。
岸さんは、ジェンダーの基本的な意味を解説したうえで、「ジェンダーギャップ指数」に表れるような日本の男女間の賃金格差の背景に、長時間過密労働や「家」制度が浸透していることを指摘しました。一方、平和における女性の役割の重要性が見直されており、国際的には平和の実現のために「意思決定における女性の役割を増大する必要」が強調されていることを紹介。平和委員会内でもジェンダー主流化を据え、平和運動に女性の視点を位置づけるべきだと訴えました。
参加者からは「ジェンダーの問題で声を上げる人たちの思いに耳を傾けたい。彼らの幸せが私たちの社会の幸せと平和につながっている」などと感想が寄せられました。