【沖縄】
オンライン学習会 防衛大裁判を知る
沖縄県平和委員会は3月23日、防衛大いじめ人権侵害訴訟について学ぶオンライン企画を行いました。福岡高裁で勝利判決を得た原告の母親と、弁護団の井下顕弁護士(福岡県平和委員会代表理事)が、訴訟の意義について話しました。14人が参加しました。
NNNドキュメント「防衛大学の闇 連鎖した暴力…なぜ」を視聴し、防衛大学内で行われているすさまじい暴力の実態を学びました。
原告の母は原告や学生たちの苦悩を生々しく話し、「実態を多くの人に知らせ、息子のような被害者を二度と出さない防衛大になってほしい」と語りました。
井下弁護士は、原告だけではなく防衛大生の人権を守ろうと日本国憲法を力に知恵を絞り、たたかったと報告しました。
参加者は、「どんな組織でも人権や憲法が無視されていいわけはない。防衛大で日本国憲法はどういう位置なのか」「防衛大は、理不尽な命令を受けることを当たり前とするだけでなく、理不尽な命令を下す訓練もしていると感じた。軍隊そのものではないのか」「防衛大自体が憲法に違反しており、憲法に位置づけられない特殊な機関だ」などと意見交流しました。
「日本の闇は深いですね。知力・体力衰える一方ですが、半歩でもちょっとでも抗い、次世代に光をと願っています」「上官の命令一つで殺し殺されることができる人間をつくるため、防衛大では日常的に命令や暴力が横行している。旧日本軍を連想した」などと感想が寄せられました。
��平和新聞2021年5月5日号)