【富山】
「花の祭典」で曲芸飛行
市と地本に中止を要請
富山県砺波市のとなみチューリップフェアで、航空自衛隊ブルーインパルスが展示飛行を実施するとの発表を受け、県平和委員会は安保廃棄県実行委員会と連名で4月9日、飛行中止を求める要請を砺波市長と自衛隊富山地方協力本部(富山地本)に行いました。
富山県でブルーインパルスの飛行は初めて。市長と富山地本は飛行の理由を、フェアが70回を迎えることに加え、砺波市の陸上自衛隊富山駐屯地の拡張工事が3月に完了し、来年創立 60 周年となることを挙げました。要請では「『花の祭典』の平和の趣旨と、墜落事故の危険さえ伴うブルーインパルスの飛行とは相容れない」と批判しました。
市側で対応した総務課主幹・防災危機管理班長は「長い時間をかけた努力の結果であり、要請に応えられない可能性が大きいが、申し入れの趣旨を市長に伝える」と述べました。富山地本では副本部長と総務課長が対応。当初門前で受け取ろうとしたので抗議し、入室して要請しましたが、「上司に伝える」との回答に終始しました。当日、県政記者室で記者会見を行い、地元紙とテレビが報道しました。
フェア開会式の4月22日は飛行報道を受けて入園者が1万3000人、市街地各所で多数の観衆が集まり、密と車道の大渋滞を招きました。
��平和新聞2021年5月5日号)