【滋賀・日野町】
核禁条約・意見書全会一致
「四度目の正直」
滋賀県・日野町議会は3月26日、「核兵器禁止条約」への署名・批准を求める意見書を全員賛成で採択しました。
意見書は、日野町平和委員会が日野母親大会連絡会と連名で請願していたもの。意見書は、日野町が「1984年に他町に先駆け『非核日野町宣言』を発した町であり」、日本政府が条約に早急に署名・批准することを求めています。
同平和委員会は、条約が成立した2017年以来3回にわたり請願を提出してきましたが、「継続審査」の形で実質廃案とされてきました。今回の本会議と先立つ総務委員会では「中国の脅威からどう日本を守るのか」と核兵器を容認する発言や「条約に反対はしないが究極の課題だ」といった発言がありましたが、採決では賛成に回りました。
「四度目の正直」と喜びを見せる事務局長の藤岡博さんは、「正論を掲げて粘り強く請願を出してきたこと、核兵器廃絶を求める署名運動を広げ、平和委員会を大きくしてきたことが快挙につながったと思う。加えて1月に条約が発効したことが大きな後押しになった」と語ります。
同平和委員会は、政府に核兵器禁止条約への署名・批准を求める署名をいっそう大きく広げようと、会員に呼びかけています。
��平和新聞2021年4月15日号)