【大阪】
フードバンクに240人
「ありがとう」「本当に助かる」
大阪市中央区の妙徳寺で7日、食料などを無料配布する「フードバンク」が行われました。大阪平和委員会が呼びかけ、大阪原水協、新婦人の会中央区支部、うたごえ協議会との共催。240人が来場、用意した135の食料セットを渡しました。
参加した40人のボランティアが手分けして対応。入口では医療従事者が検温や消毒をし、どこにどの品物が置かれているかを示す場内図を配布。食料セットのほか、果物や菓子、日用品を選べるようにしました。開始前には、フードバンクを2回実施した西淀川平和委員会の中村玉枝さんが、来場者への接し方や心配りについて注意しました。生活相談には、20代のフィリピン人の女性が「英会話の仕事がなくなり困っている」と窮状を訴えました。
当日に向けては近所に1万枚のチラシを全戸配布。アンケートには120人以上が回答し、「ありがとう」「本当に助かる」など感謝の言葉が寄せられました。外国人も多く、ローマ字で「シゴトクダサイ」と書かれたものもありました。
同平和委員会の上羽治雄事務局長は「コロナ禍で大変な生活を強いられている人に、少しでも命をつないでもらおうと取り組んだ。本来は政治がやるべきことだ。苦しい人を救えない政治を変える力にしたい」と話しました。
��平和新聞2021年3月25日号)