【茨城 かすみがうら、石岡】
核兵器禁止条約へ参加を! 茨城の2議会で意見書採択
かすみがうら 案文6回修正で
茨城県かすみがうら市議会が3月24日、「核兵器禁止条約の署名・批准を求める意見書」を全会一致で採択しました。
請願したのはかすみがうら平和の会(平和委員会)です。2月から全議員を訪問し、紹介議員になるよう求めました。立憲、共産、無所属の計4議員が紹介議員となり、その他の議員も「趣旨は理解できる」と応じました。
同様の趣旨の意見書は条約が成立した2017年の12月議会に提出しましたが、趣旨採択にとどまりました。平和の会事務局長の石井明さんは「保守色の強い議会。でもこの問題では一致できるはずだから、条約への賛否の溝を埋められるよう丁寧な説明と、理詰めでなく気持ちで一致できるよう心がけた」と言います。論点を整理し、議員の反応を見たりなどして、案文は6回書き直しました。石井さんは議会で意見陳述もしました。
意見書は「被爆者の方々の『こんな思いを他の誰にもさせてはならない』という強い思いが国際社会を動かし、批准50か国の達成につながった」とし、「立場の異なる国々の橋渡しに努め、各国の対話や行動を粘り強く促す」ことを国に求めています。自民、公明も会派として賛成しました。
石岡 委員長を訪ねて
茨城県石岡市議会が2月22日、「日本政府に核兵器禁止条約の参加・調印・批准を求める意見書」を全会一致で採択しました。
石岡平和の会(平和委員会)が昨年12月議会に意見書提出を求めて陳情していたもの。継続審議となりましたが、1月の総務委員会開催にあたり、改めて平和の会の会員が総務委員長宅を訪ねて要請しました。会長の山口由夫さんは「総務委員長は『こういう情勢の下で採択すべきだと思っている』と述べた。条約発効後の機運の高まりを感じる」と話します。
委員会では「石岡市は核兵器廃絶平和都市宣言をしており、陳情は妥当」との意見が出されました。意見書は、「国会において活発で建設的な議論」を求めています。
��平和新聞2021年4月5日号)