【声明】
ミャンマー国軍による市民殺戮の蛮行を即時中止せよ
――拘束者の即時釈放とNLD政権の原状復帰を行え――
2021年3月16日 日本平和委員会
軍事クーデターで権力を奪取したミャンマー国軍は、これに抗議する市民らに対する無差別な銃撃を繰り返し、多数の死者を生み出している。また、多数の市民を暴力的に連行し拘束している。その弾圧と暴力は日ごとに激しさを増しており、看過することはできない(3月15日時点で死者は160人を超えたとされる)。
我々はミャンマー国軍に対し、かかる人権蹂躙の蛮行をただちに全面的に中止することを求める。これは、人権と民主主義を尊重することを求める国際法の規範に完全に違反する蛮行である。
そもそも国軍による今回のクーデターは、昨年秋の総選挙で圧勝した国民民主連盟(NLD)の政権指導者を違法に拘束した、民意と民主主義を根本から否定する暴挙である。
私たちは、拘束者を即時釈放し、NLD政権への原状回復を行うことを、断固求める。
日本政府に対しても、国軍の蛮行を中止させ、クーデターを撤回させ、同国の民主主義が回復するよう、断固たる立場で対処することを求めるものである。