≪声明≫木更津への陸自オスプレイ配備に向けた岩国基地への陸揚げに抗議する

2021/02/14

声明・談話

≪声明≫
防衛大臣・岸 信夫殿

木更津基地への陸自オスプレイ配備に向けた岩国基地への5機陸揚げに抗議し、オスプレイ配備計画の撤回を求める

2021年2月15日 日本平和委員会

陸上自衛隊木更津駐屯地(千葉県木更津市)に配備される輸送機オスプレイ17機のうち、新たに5機を載せた運搬船が2月14日、米軍岩国基地(山口県岩国市)に到着し、陸揚げされた。今後、1機ずつ2週間程度かけて点検し、整備や試験飛行を終えた機体から順次3月上旬以降に輸送するとされている。
 これは米海兵隊普天間基地に配備されているMV22オスプレイと同型機で、米海兵隊と自衛隊との共同の侵攻作戦体制をつくるための自衛隊配備に他ならない。それは、沖縄・辺野古基地にオスプレイと一体に殴りこみ作戦を展開する陸上自衛隊水陸機動団を常駐させる秘密合意が明らかになったことにも示されている。自衛隊のオスプレイ配備が「日本防衛」とは無関係の「敵基地攻撃のための軍拡」と一体のものであることは明らかである。
 普天間に配備された米海兵隊オスプレイについては、名護市辺野古への墜落はじめ事故が多発し、沖縄県民は一貫して撤去を求めている。自衛隊オスプレイの元々の配備予定地とされてきた佐賀空港についても、漁民を先頭にした地元市民の強固な反対運動で配備の見通しが立たない状況に追い込まれている。木更津駐屯地周辺でも配備反対の声が強く、政府・防衛省は木更津市との間で「5年間の暫定配備」を条件とすることで配備を強行している。これがすすめられれば、横田配備の米特殊作戦用CV22オスプレイや普天間基地からのオスプレイの飛来・訓練、厚木基地に展開するとされる空母艦載機用CMVオスプレイなどと合わせ、首都圏周辺を50機余のオスプレイが飛び交う異常な状況が生まれることになる。
 アメリカとの戦争態勢づくりのために、市民の命と暮らしを脅かすこのような自衛隊オスプレイ購入に私たちの血税約3600億円を注ぎ込む計画(今後の維持管理を含めた総額は6739億円=20年9月現在の見積もり)は、断じて許されない。私たちはこの導入計画を中止し、配備を撤回し、その予算をコロナ対策、国民生活に振り向けることを、強く要求するものである。

カウンター〈21/06/18-〉

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