≪声明≫
内閣総理大臣・菅義偉殿
防衛大臣・岸 信夫殿
西之表市長選での馬毛島基地建設ノーの八板俊輔市長の再選を心から歓迎する
――政府は民意に従い、基地建設計画を全面撤回せよ――
2021年2月1日 日本平和委員会
1月31日投開票で行われた、馬毛島への基地建設の是非を最大の争点とする鹿児島県種子島・西之表市長選挙で、基地建設は「容認できない」と反対の立場を貫く八板俊輔市長が再選されたことを、心から歓迎する。八板市長は、選挙公約でも「馬毛島は豊かな自然を生かし、基地経済に頼らない持続可能な社会をめざします」「『故郷を第2のオキナワ』にしません。将来にわたって平穏な地域を子孫に残しましょう」と訴えてきた。
市議選挙でも市議会の半数の7人が明確に「反対」を掲げて当選した。地元放送局のアンケートでは、残る6人は「容認」、1人は「どちらともいえない」と回答しているとされているが、選挙公報で「容認」を明確に掲げた候補はそのうち2人に過ぎない。
馬毛島への基地建設の是非を問う言わば住民投票という様相で行われたこの選挙で、市民多数が示した「基地建設ノー」の民意は明確である。
政府はこの民意を厳粛に受け止め、ただちにボーリング調査や外周道路の建設など基地建設計画推進のための一切の作業を中止し、計画を全面的に撤回すべきである。
私たちは、憲法の保障する民主主義、国民主権、地方自治を厳守する立場から、断固としてこのことを要求するものである。