【愛知】子ども平和ツアー
名古屋の戦跡巡る
愛知県平和委員会は10月18日、小中学生対象に名古屋市内を巡る平和ツアーを行いました。親子ら18人が参加しました。
行き先は「愛知・名古屋 戦争に関する資料館」、旧陸軍熱田造幣廠跡、愛知時計電機近くの空襲跡です。第2次大戦中の愛知県は軍需工場が多数稼動し、米軍の標的とされました。資料館の学芸員は、工場には大型爆弾が、家屋には焼夷弾が利用されたことなどをわかりやすく解説しました。
熱田造幣廠跡と愛知時計電機では、日朝協会愛知県連合会の小出裕さんが解説。1945年6月9日の熱田空襲は、わずか8分の集中攻撃で2000人以上の命を奪いました。軍用機を製造していた愛知時計電機を狙ったものです。小出さんは、犠牲となった一人一人の名前を刻む活動を行っていることを紹介。本来自治体が担うべきで、市民が声を強めることが大切だと強調しました。
参加した小中学生は「戦争を少し実感できた」「知ることの大切さを感じた」などと感想を寄せ、親は「子どもと一緒に平和の問題を考えるよい機会となった」と話していました。
��平和新聞2020年11月15日号)