≪声明≫
文部科学大臣 萩生田光一殿
故・中曽根康弘元首相の合同葬に際し、国立大学・教育機関などへの弔意表明要請の撤回を求める
2020年10月16日 日本平和委員会
文部科学省は10月13日、国立大学法人の長や都道府県の教育長などに、内閣と自民党による故・中曽根康弘元首相の合同葬当日(10月17日)、弔旗の掲揚と黙とうを行うよう要請する通知を出した。これは特定の政治家に対する弔意を、国家権力を背景に教育機関や自治体に求めるものであり、憲法第19条の思想及び良心の自由を侵害するものである。弔意を持つかどうか、それをどう表すかどうかは、個人の内心の自由にゆだねられるべき問題であり、国家がこれを国民に事実上強要するようなことがあってはならない。私たちは、政府・文部科学省に対し、この通知を撤回することを求めるものである。