若者憲法アンケート
��条改憲反対87％
憲法記念日の３日、愛知県平和委員会青年・学生部は、青年を対象にした憲法に関するインターネットアンケートの結果を発表しました。
青年・学生部は毎年憲法記念日に、「若者１００人憲法アンケート」を名古屋駅前で実施してきました。24回目の今年は新型コロナウイルス感染拡大防止のため、街頭アンケートからインターネットに切り替えて実施。会員を中心に知人に呼びかけ85人が回答、平均年齢は26・６歳でした。
61・２％が憲法を変えるべきでない、15・３％が変えるべきと答えました。改憲賛成の理由は「自衛隊の存在」「全ての国民の生活を保証できていないと感じるため」「性的マイノリティーの婚姻も明確に記載してほしい」などがありました。
憲法９条については、９条と２項について分けて問いました。９条については改憲反対が87・１％、賛成が８・２％、２項については改憲反対が70・６％、賛成が14・１％と、いずれも改憲反対が賛成を大きく上回りました。それぞれ反対の理由には「戦争をしたくない」「武力では解決しない」「軍隊を持てば戦争になる」「お金の無駄」といった意見が出され、賛成の理由には「軍ぐらい持ってもいい」との意見がありました。
新型コロナウイルスに対する政府の対応については「評価しない」が83・５％に上りました。
青年学生部部長の澤村暁世さんは「『９条イコール平和』というイメージが浸透しており、９条改憲が戦争につながると考える若者が多い」と分析、「安倍政権は早急な改憲を主張するが、若者から改憲を急げという声は聞かれなかった。若者は改憲よりも新型コロナ対策の一層の充実を望んでいる。今回示された声を周知したい」と語ります。
また初めてインターネットで実施したことについて、「知人経由で85人から集められた。街頭には立てないが、という人も呼びかけるなど、担い手を広げた」と新たな可能性を感じたと話しました。
結果発表の記者会見は注目を集め、朝日、毎日、読売の各紙が報道しました。
��平和新聞2020年5月25日号）
