【北海道】日米共同訓練
極寒のなか抗議・監視
1月22日~2月8日、北海道で日米共同訓練ノーザンヴァイパーが国内過去最多の参加(米軍1500人、陸自2600人)で実施されました。沖縄の「負担軽減」を名目としたオスプレイ等の訓練移転の一環です。沖縄ではできない冬期型訓練として、北海道大演習場、矢臼別演習場、帯広駐屯地、航空自衛隊千歳基地で行われました。
実施に反対する抗議行動や学習会、飛行に関する情報提供などが、北海道平和委員会や道内各地の平和委員会、市民組織が連携して取り組まれました。
千歳市では、ピースアクション㏌ちとせが1月9日からの定例宣伝で横断幕を掲げ、市民に訴え。13日は全国基地問題ネットワークが抗議集会を開催、500人が参加しました。14日には同基地ネットワークなどが千歳基地の正門前で横断幕を掲げ抗議しました。その後も各団体が街頭宣伝を実施しました。
矢臼別では、矢臼別平和委員会などが現地監視本部を立ち上げ、1月27日から矢臼別演習場内の川瀬牧場にテントを張って連日監視しました。氷点下20度を下る日もある中、延べ134人が参加しました。
帯広市では、「総がかり行動十勝実行委員会」が毎月2回実施する駅前宣伝で、訓練反対の声を上げてきました。1月から2月にかけては陸自第5旅団前で3回抗議集会を実施。毎回、帯広平和委員会など70人が集まり横断幕を掲げリレートークを行いました。帯広平和委員会などは、悪天候の中でも根気強く監視を続けました。
オスプレイの参加は道内では冬季初の予定でしたが、千歳基地に2機が8日遅れで飛来。予定されていた矢臼別演習場での訓練は実施されませんでした。理由は非公開ですが、寒さや風雪の影響が指摘されています。矢臼別ではりゅう弾砲の大型火砲と小火器の実弾射撃訓練と同時に、上空では米軍へ入りの攻撃訓練という極めて実戦的な訓練が行われました。また米軍ヘリは民有地や農地上空を訓練飛行、川瀬牧場の真上を威嚇的に飛行する姿も目撃されました。(平和新聞2020年3月15日)