《声明》 木更津へのオスプレイ新部隊編成に抗議し配備中止を求める

2020/03/27

声明・談話

《声明》
自衛隊オスプレイ運用のための木更津駐屯地での新部隊編成に抗議する
―オスプレイ配備は断固中止を―


2020年3月27日 日本平和委員会

 輸送機MV22オスプレイの配備が強行されようとしている陸上自衛隊木更津駐屯地(千葉県木更津市)で3月26日、オスプレイ運用のための新部隊「航空輸送隊」が新編された。
 オスプレイは墜落や緊急着陸など深刻な事故を繰り返し、「空飛ぶ欠陥機」「空飛ぶ棺桶」とも指摘される危険な機体であり、地元住民は不安を募らせている。
 自衛隊はアメリカの求めに応じて3700億円もの税金で17機購入し、6月にも配備を開始しようとしている。木更津への配備計画は、当初の予定地である佐賀空港への計画が、地元漁業組合や県民の強固な反対で行き詰まる中で出された。
 木更津への配備に当たり、河野防衛大臣はあくまで「暫定配備」であり、期間は5年を目標にすると表明した。これを前提にして木更津市長は受け入れを表明した。しかし暫定期間は目標であって拘束力はない。5年という数字にも明確な根拠は示されていない。佐賀県民や配備予定地を所有する漁民は断固反対を貫いており、佐賀空港への配備の見通しは全く立っていない。そうした中で木更津へ「暫定配備」などというのは全くの欺まんであり、「恒久配備」計画に他ならない。
 木更津駐屯地へ17機ものオスプレイが配備されれば、現在の年間の離発着2万5000回に加え、4500回増える見込みであることを防衛省も認めている。木更津市、千葉県のみならず、首都圏、関東一円で激しい訓練をくり広げることが想定されている。
 そもそも自衛隊のオスプレイ導入は、米海兵隊と一体の「殴り込み」作戦を展開できるようにするためであり、憲法9条と相容れない。沖縄の米海兵隊に配備された同型のオスプレイは、連日学校や保育園の上空を飛び、重大事故率は約2倍に増えている。東京の米軍横田基地に配備された空軍特殊作戦型CV22オスプレイの重大事故率は3年連続で増加し、19年度は米空軍で最大の重大事故率を記録した。
 こうした傍若無人な訓練を行う米軍が、自衛隊のオスプレイと一体に木更津駐屯地を拠点に訓練を繰り広げることは明らかだ。自衛隊のオスプレイ導入は、海外で米海兵隊との共同作戦を実施するために導入された、日本版海兵隊「水陸機動団」(長崎県佐世保市・相浦駐屯地)との一体運用を目的としたものであり、日本の防衛のためではない。
 巨額の税金は、新型コロナウイルス対策や国民生活支援にこそ振り向けるべきだ。国民の命を脅かす自衛隊のオスプレイ導入は、佐賀でも木更津でもただちに中止すべきだ。平気で嘘をつき、オスプレイを恒久的に千葉県民に押し付ける安倍政権は即刻退場すべきだ。

カウンター〈21/06/18-〉

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