【群馬・渋川】
終戦の日に平和巡礼
僧侶や神父と懇談
群馬県の渋川平和委員会は毎年8月15日、市内の寺院を回る「平和巡礼」を行っています。
アジア太平洋戦争中、東京の児童が各地に集団疎開しました。群馬県の疎開児童受入数は、関係者を含めて2万627人(1945年3月)。渋川でも、多くの寺院が疎開児童を受け入れました。
「平和巡礼」は、その歴史を思い起こし、非戦の誓いを確認し合う取り組みとして約30年前から継続してきました。
今年は、子ども3人を含めて15人が参加。戦時中に疎開児童を受け入れた寺院を訪ねて僧侶たちと懇談しました。
良珊寺では、僧侶と1時間近く懇談。疎開児童を100人ほど受け入れたため、近くに大きな防空壕を作ったと話していました。神宮寺では、疎開児童たちを写した当時の写真が境内に掲げられていました。各寺院ともあたたかく迎えてくれ、戦争と平和について話し合うことができました。
寺院だけでなく、キリスト教の教会も訪問し、神父と懇談しました。
多くの寺院で「また来年も来てください」と言われたので、これからもこの取り組みを続けていきたいと思います。今年は台風の接近で実施できるか心配でしたが、何とか行うことができました。(生方)
��平和新聞2019年8月25日)