【岐阜・関】「原爆の絵」展開催
ヒバクシャ署名582人分
岐阜県の関市平和委員会と関市原水協は8月2日から8日間、「原爆の絵展」を公共施設で開催しました。
「原爆の絵」は、広島市立基町高校の美術部の生徒たちが被爆者の体験を聞き取って描いたもので、広島平和記念資料館からデータの提供を受け、今回47点を展示。そのほか、原爆写真パネルも併せて展示し、核兵器廃絶を求める「ヒバクシャ署名」のコーナーも設けました。
会場は、市立図書館や中央公民館などが入る市の複合施設「わかくさプラザ」のロビー。夏休み中ということもあり、連日多くの人でにぎわいました。
原爆投下直後の地獄のような惨状を描いた絵を前に、ハンカチを目に当てる人も少なくありませんでした。「私の父が広島で遺体処理に携わった」、「私も基町高校の卒業生です」、「絵を見て鳥肌が立った」、「核兵器廃絶に協力しない安倍首相には本当に腹が立つ」など多くの声を聞くことができました。
ある日、小学5年生の男子2人が展示を見た後に署名してくれました。翌日、その子たちが2人の友達を連れてまた見にきました。さらにその翌日には、お母さんとお姉さんを連れて来てくれました。こうした広がりがあり、「ヒバクシャ署名」は8日間で582筆が集まりました。被爆者援護の募金も2万159円が寄せられました。
期間中、訪れた市民から「戦争だけは絶対にしちゃいけない」という声を数え切れないほど耳にしました。多くの方の平和を願う気持ちに、私たちの方が励まされました。この取り組みを通じて、平和委員会の仲間も一人迎えることができました。(安田)
��平和新聞2019年8月25日)