≪声明≫
在沖米軍4軍調整官エリック・スミス殿
沖縄防衛局長田中利則殿
高江ヘリパッド建設に反対する住民テントの一方的撤去に抗議する
2019年4月5日 日本平和委員会
4月3日夜、沖縄県東村高江の米軍北部訓練場「N1」地区出入り口に市民が設置していた監視テントが、在沖米海兵隊によって撤去され、椅子、机、全国からの檄文や横断幕なども持ち去られた。海兵隊は「地位協定に概説されている権利・法的権限に従い、撤去した」と開き直り、沖縄防衛局もこれに同調している。
このテントは、日米政府が住民の反対を押し切り、まともな説明もなく米軍ヘリパッド(オスプレイパッド)建設を高江周辺で強行したことに対し、住民が工事を監視し抗議の声を上げるために、やむにやまれず設置したものであり、12年にわたって使用し続けてきたものである。こうした平和的生存権や基本的人権を守る住民のたたかいを支援する県内外の市民の交流の場ともなってきた。
在沖米海兵隊と沖縄防衛局が結託した今回この撤去は、事前の何の通告も警告もなく行われたものであり、まさに問答無用で強権的に住民の表現の自由、基本的人権を奪い取るものであり、断じて許されない。私たちは、この暴挙に強く抗議するとともに、テントなどの即時返還を求めるものである。また、住民、県民とともに、引き続き米軍ヘリパッドの撤去、北部演習場の全面返還のために奮闘する決意を、ここに表明する。