【京都・乙訓】 平和北部ツアー
基地の実態を学び
京都の乙訓平和委員会は3月3日、京丹後市の米軍Xバンドレーダー基地・経ケ岬通信所と、福知山市の陸上自衛隊福知山駐屯地の射撃訓練場の視察を行う「平和北部ツアー」を行い、青年2人を含む25人が参加しました。
レーダー基地は2014年に本格稼働が始まり、その後も関連施設が増設されています。さらに、16年からは同米軍基地所属の米軍人・軍属による実弾射撃訓練のため、福知山駐屯地の使用が強行されています。
乙訓平和委員会は、「沖縄だけでなく京都にも米軍基地がある」「現地を訪れて学ぼう」と、今回のツアーを企画しました。
バスで長岡京市の駅前を出発して2時間。はじめに経ケ岬のレーダー基地を訪れました。その後、福知山ではバスから視察し、民家のすぐそばに射撃場があることを目の当たりにしました。
ガイドを担った京都平和委員会の理事長は、米軍と自衛隊の一体化が進む中で基地機能が強化されていることや、レーダーの低周波の騒音による周辺地域への被害について話し、レーダーは米国本土を守るためのものだと解説しました。
京丹後市出身者も参加し、「レーダー基地ができたのは知っていたが、説明を聞いて初めて知ることが多かった」と話しました。その他、「基地は日本の土地じゃないような異質な感じ」「知らない間に戦争に進んでいる。早く安倍政権をやめさせたい」「米軍基地はいらないとつくづく思った」など、感想を寄せました。(平和新聞2019年3月25日号)