≪声明≫
小野寺五典防衛大臣殿
羽村第3中学校への米軍パラシュート落下事故に抗議し、横田基地でのパラシュート降下訓練とCV22オスプレイ配備の中止を求める
2018年4月11日 日本平和委員会
4月10日夕、米軍横田基地から北西約500mの市立羽村第3中学校のテニスコートに、米軍のパラシュートが落下しているのが発見された。当時は同基地で、米軍のパラシュート降下訓練が5日間にわたってのべ200人から250人が降下する予定で行われていた。落下したとみられる時間帯には、テニス部員6人とコーチが練習中であったという。
一歩間違えば、子どもたちの命に危害が及びかねなかった今回の事故に対し、満身の怒りをもって抗議する。
そもそも、人口密集地のど真ん中にある横田基地内でパラシュート降下訓練を行うこと自身が、住民の安全を脅かす危険極まりない行為である。沖縄では読谷基地でのパラシュート降下訓練で、1950年と65年に、落下物によって民間人が死亡する事故が起こっている。1965年の事故では投下されたトレーラーで小学5年生の少女が圧死する悲惨な事故が起こっている。こうした中で読谷での同訓練は中止されたが、いまも米軍は伊江島補助飛行場や、嘉手納基地、津堅島などで同訓練を行い、域外への米兵の落下事故などが絶えず、沖縄県民は中止を求めている。横田基地でも昨年11月に基地内で投下したパラシュートから貨物が外れ落下する事故や基地外に降下する事故が起きている。
このような危険極まりない訓練は、全面的に中止すべきである。
また、先日、今夏にも米空軍特殊作戦用CV22オスプレイが横田基地に配備される計画が通告されたが、これも同様の訓練をするとされており、また、事故率の桁違いに高い同機の配備が、この周辺の住民の命と安全を脅かすことになるのは必至である。
私たちはこの配備の中止も、断固として要求するものである。