【茨城・百里】わが街を戦争の拠点にするな
オスプレイ飛行計画 観閲式中止を
航空自衛隊百里基地(茨城県小美玉市)の航空観閲式で新型輸送機MV22オスプレイの「祝賀飛行」が計画されたことについて、「米軍機くるな!茨城県実行委員会」(県平和委員会が事務局)や現地の百里基地反対同盟は10月27日、オスプレイの飛行中止などを求め、同基地前で抗議集会を実施しました。
オスプレイ飛行の情報が県平和委員会などに届いたのは、観閲式が予定された同29日の4日前。小美玉市に隣接する鉾田市議にその旨の文書が配布されたことで明らかになりました。
2日後に急きょ呼びかけた基地前での抗議集会には、40人余が参加しました。参加者は「米軍機・オスプレイくるな」と書かれた横断幕を掲げ、「日本のどこにもオスプレイいらない」などと唱和しました。
同基地に提出した小野寺五典防衛相宛ての抗議文は、オスプレイが昨年末に沖縄で墜落したことに触れるとともに、「構造上の欠陥から事故による兵士の死傷が多く」と批判、オスプレイの飛行中止と観閲式の中止を求めました。
対応した基地の担当者は、オスプレイの飛行計画についてまともに答えませんでした。県平和委員会の木村泉事務局長は「米軍言いなりの実態があからさまだ」と憤りました。
観閲式はその後、台風接近を理由に中止となりました。しかし背景には、10月17日の浜松沖での空自ヘリ墜落事故や、翌18日同基地で起きたF4戦闘機の炎上事故など、事故が連続したことが影響したのではないかと、平和委員会メンバーらは指摘しています。
「米軍機くるな!茨城県実行委員会」は18日の炎上事故に対しても、20日に基地前で抗議集会を実施、観閲式の中止を求めました。
��平和新聞2017年11月15日)