《声明》
沖縄・高江での米軍ヘリ墜落事故に抗議し、訓練の全面中止と新基地建設中止、高江ヘリパッド、普天間基地の閉鎖・撤去を求める抗議声明
2017年10月12日 日本平和委員会
10月11日午後5時半過ぎ、沖縄県東村高江の集落に近い民間牧草地に、米海兵隊普天間基地所属のCH53ヘリが墜落炎上する重大事故が発生した。事故現場は民家から800mのところで、所有者は現場から100mの豚舎にいた。幸い死傷者は出なかったが、大惨事につながりかねない事故であった。これは昨年12月に同じく普天間基地所属の米海兵隊輸送機オスプレイが名護市安部に墜落した事故に続く沖縄での墜落事故であり、米軍機の墜落事故は1972年の本土復帰後これで48件、米軍機関連事故は710件に上る。もはや沖縄県民の安全と米軍基地は共存できないことは明白である。
とりわけ、高江ではこの間、住民の反対の意思を踏みにじって、安倍政権が集落周辺に6つの米軍ヘリパッドの建設を暴力的に強行してきた。その結果、ヘリや米軍輸送機オスプレイの訓練が激化し、住民からは爆音被害への抗議とともに墜落事故への不安が表明されていた。今回の事故は、この住民の不安が現実となったものであり、日米政府の責任は重大である。
私たちは、この墜落事故に満身の怒りを表明し抗議するとともに、事故原因の厳正な調査と公表、米軍ヘリ、オスプレイの飛行・訓練の即時全面中止を求めるものである。また、高江の米軍ヘリパッド・北部訓練場・オスプレイの撤去と辺野古新米軍基地建設の中止、普天間基地の閉鎖・撤去を断固として求めるものである。そして、現在たたかわれている総選挙で、沖縄県民の民意を踏みにじり米軍基地強化を強行する安倍政権に対し、厳しい審判を下すことを呼びかけるものである。