【札幌】
被爆証言じっくりと
青年が決意を発言
10日、札幌市で「被爆者に、じっくり聞こうシリーズ①」が行われました。5月に結成された「被爆二世プラスの会北海道」と、札幌平和委員会青年部が共催した企画です。戦時中に広島に志願兵として行き、16歳で被爆した服部十郎さんが体験を語りました。
服部さんは広島市の比治山山麓の兵舎で被爆しました。「幸いにも自分は身体の負傷はなかったが、救護を求めて集まってくるけが人を見捨てなければならなかった後悔が胸をかむ」と吐露。「比治山麓で赤ん坊を出産したばかりの女性が子どもを抱くこともなく死んでいった。赤ん坊は乳も含めず息絶えたが、どうする術もなかった」、「数時間前に一緒に働いた学生が土偶のような姿になったのに、脅えるだけで救助できなかった」など、今もなお後悔にさいなまれるという体験を語りました。
ある若い参加者は、「つらすぎて悲しすぎて、もう聞きたくないとさえ思いました。そのためには、核兵器をなくさなければ」と決意を語りました。
青年10人を含む30人が参加しました。地元の北海道新聞が大きく取り上げました。
��平和新聞2017年9月25日号)