【大阪】文化講座で元大阪城天守閣館長に聞く

2017/07/24

各地の活動

【大阪】「文化講座」開催
元大阪城天守閣館長が日本酒を語る


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 大阪平和委員会は7月17日、渡辺武元大阪城天守閣館長による文化講座を(株)たび・せんと共催。会場は参加者60人と満席となりました。
 渡辺武さんは「戦争の歴史と人々の暮らし―昭和18年、戦時に歪められた日本酒の文化」と題して講演。渡辺さんは、明治以来、戦費調達の餌食となった「酒税」の歴史をたどりました。「日本酒をはじめわが国の酒文化が世界に比類なく歪められ、恥ずべき後遺症を今に残したきっかけは、“日中15年戦争”と“アジア太平洋戦争”中の昭和18年(1943年)、米の統制と酒税増税を狙う“日本酒級別制度”設定にあったといえないこともない」「1944年、米不足の中で史上はじめて日本酒の増量剤としてアルコール添加が合法化されたことは、重大な意味をもつ」と述べ、戦費調達のために合成酒を飲まされた国民の悲哀を語りました。
 参加者は、ドイツ、フランスでは国民が愛飲するワインやビールには税金をかけないのに、日本酒には税がかけられ、酒蔵が減り杜氏も減り日本酒文化をとりまく環境(つまり、おいしいお酒をつくる環境)が厳しくなってきていることを教えられました。
文化講座後は、参加者の7割が場所を移して「暑気払い&利き酒会」。渡辺さんが、自身が調達してきた日本酒について一本いっぽん説明した後、参加者全員がそれを試飲する形をとりました。
 「パック入りの合成酒が一番うまかった」と一人の男性が感想を述べた時、爆笑の渦となりました。
 なお、利き酒会の席で、酒の効目か、勢いか、会員が2人と新聞読者が1人増えました。(大阪平和委員会)

カウンター〈21/06/18-〉

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