【長野】
オスプレイの異常な飛行に抗議
「信州の空の軍事化」阻止を
長野県全域で、米海兵隊の垂直離着陸輸送機オスプレイが飛行している問題で、長野県平和委員会は3月21日、県憲法会議、安保破棄県実行委員会、新日本婦人の会県本部と連名で、安倍首相、稲田防衛相宛てに 「長野県全域にわたる異常なオスプレイの飛行訓練を中止するよう米軍に緊急に要請せよ」と求める要望書を送付しました。内容は次のとおりです。
〇 長野県全域でMV22オスプレイの異常な飛行が強行されている。
〇 地元新聞の報道するところによれば、3月20日午後、中南信地方でもオスプレイの飛行が確認された。
〇 私たちは沖縄で事故を起こしたMV22オスプレイが日本の上空を飛行すること中止するよう求めてきたが、3月6日から17日まで行われた日米合同訓練で、国内最大規模の6機のオスプレイが参加し、東北信地域でMV22オスプレイが飛行した。これは許しがたいことである。
〇 さらに、日米合同訓練の終了後16日、17日には、米軍は独自の訓練として、自衛隊も知らぬ間に、東北信でMV22オスプレイが飛行し、昨日(20日)には中南信地方でも飛行が目撃された。これらの飛行はホテルエリヤやブルールートなど、これまで発表された空域以外の空域での新たな飛行である。私たちはオスプレイの飛行自体に反対するものであるが、合意されているルート以外を飛行することは、県民をないがしろにした承認しがたい事態である。
〇 私たちはこのような形で、オスプレイの飛行が無制限に拡大されるのは、「日本全土の基地化」であり、「沖縄の負担軽減」の名の下で「沖縄の負担を減らさず全国に広げる」こととして、米軍とこれを容認する日本政府に厳しく抗議する。
〇 日本政府は長野県全域にわたる異常なオスプレイ飛行訓練を中止するよう、米軍に緊急に要請すべきである。
また同県平和委員会は同日、会員に対し「長野県全域にわたる異常な飛行訓練を続けるオスプレイを監視し、『信州の空の軍事化』を阻止しましょう」と呼びかけ。県や市町村などの自治体に対し、「住民の安心・安全を守り、憲法9条を守る立場からこのような無謀な米軍の、しかも最も危険といわれるオスプレイに飛行に抗議してほしい」と働きかけを行うことともに、会員はもとより県民は「オスプレイの無謀な飛行に対する監視」をすることを訴えました。