≪声明≫ただちに防衛大臣を辞任せよ

2017/03/15

声明・談話

≪声明≫
防衛大臣・稲田朋美殿
ただちに防衛大臣を辞任せよ

2017年3月15日 日本平和委員会

 貴職には、もはや防衛大臣の資格はないと考える。即刻辞任すべきである。
 安倍首相夫妻の政治的影響力や政治家の介入などで、国有地が不当な安値で売却された疑惑に包まれている森友学園問題で、貴職は籠池理事長との親密な関係を虚偽の国会答弁で隠ぺいした。国会で事実を偽る人物に大臣の資格はない。主権者国民として、強く辞任を求める。
 この問題の国会質疑を通じて、貴職が戦前「戦争の際は天皇のために命を捧げよ」と子どもたちに軍国思想を植え付けた「教育勅語」を、未だに礼賛する立場であることが明らかになった。だからこそ、「教育勅語」を子どもたちに暗唱させるなどの異常な教育を行ってきた籠池理事長と、親密な関係にあったのである。かつての侵略戦争とそれに国民を動員した軍国主義体制に無反省な人物は、防衛大臣にふさわしくない。
 また、貴職には、南スーダンPKO派遣部隊の「日報」を防衛省ぐるみで隠ぺいしてきた重大な責任がある。実際には自衛隊統幕が日常的に活用保管していたにもかかわらず、当団体機関紙・平和新聞編集部の情報開示請求に対し、「日報」は「廃棄して不存在」として重要な情報を隠蔽してきた。そして政府は、「戦闘はない。衝突である」「ジュバは落ち着いている」などと虚偽の答弁を繰り返し、自衛隊部隊の南スーダン派遣を強行した。しかし、国会内外の追及によって貴職は「日報」の存在を認め公開せざるを得なくなり、南スーダンが緊迫した内戦状態にあることが明白になった。そして政府はついに5月末を目途に、施設部隊の撤退を決定せざるを得なくなったのである。しかし貴職と安倍政権は、いまも「治安悪化が撤退の理由ではない」「法的な意味での戦闘はない」など、国民を欺く答弁を繰り返している。国民と自衛隊員に情報を隠し、偽りの情報を伝え、戦地に自衛隊を送り出して尊い生命を危険にさらすなど、断じて許すことはできない。その責任を取って即刻辞任すべきである。
 以上の点から、貴職の即刻辞任を求めるものである。

カウンター〈21/06/18-〉

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