【声明】沖縄本島沖オスプレイ墜落事故に抗議

2016/12/13

声明・談話

【声明】
沖縄本島沖でのオスプレイ墜落事故に抗議し、
その飛行停止と全面撤去、新基地建設中止を求める


2016年12月14日 日本平和委員会

 12月13日夜、沖縄県名護市安部のリーフに、米軍普天間基地所属の垂直離着陸輸送機MV22オスプレイが墜落し、乗員5人のうち2人が負傷した。機体は大破しており、バラバラになった機体が漂流している。現場は陸地から1キロしか離れておらず、付近では漁をしていた漁民もおり、一歩間違えば大惨事につながる重大事故である。沖縄県民と国民が恐れ、警告していた事故が起きてしまったことに衝撃と怒りを禁じえない。県民と国民のオスプレイ撤去の要求に背を向け、かかる事態を引き起こした日本政府に対し、満身の怒りを込めて抗議する。
 そもそもオスプレイは、開発以来これまで9回の墜落事故を起こし40人もの乗員の命を失い、「空飛ぶ棺桶」との異名をとる欠陥機である。だからこそ、沖縄県民は2012年9月9日、10万余の県民が結集して「世界一危険な基地」普天間基地への「オスプレイ配備に反対する沖縄県民大会」を開催し、県下41全市町村長連名でオスプレイ撤去、普天間基地の閉鎖・撤去、県内移設反対を求める「建白書」を政府に提出したのである。
 にもかかわらず日米政府はその配備を強行し、最近の沖縄民家上空でのつりさげ訓練始め、沖縄と全国で「安全確保」に関する日米合意さえ無視した訓練・飛行を激化させている。それだけでなく、オスプレイが緊急時には100機規模で展開する辺野古新基地建設や、オスプレイの訓練拠点となる高江・米軍ヘリパッド建設を、住民・県民の民意をまったく無視して強行しようとしてきた。さらに、千葉・木更津基地へのオスプレイ整備拠点設置、東京・横田基地への米空軍特殊作戦用CV22オスプレイの配備計画、佐賀空港の自衛隊オスプレイ基地化計画など、日本全国でもオスプレイの危険を拡大する計画をおしすすめようとしている。
 今回の墜落事故は、オスプレイの危険性を改めてまざまざと示したものである。私たちは、事故原因の徹底究明とともに、オスプレイの一切の飛行中止と即時撤去を断固として求めるものである。そして、その配備・訓練拠点となる辺野古新基地建設、高江米軍ヘリパッド建設を中止し、普天間基地を閉鎖・撤去することを求めるものである。さらに、千葉・木更津基地へのオスプレイ整備拠点設置、横田基地へのCVオスプレイ配備や佐賀空港の自衛隊オスプレイ基地化計画などの中止を求めるものである。

カウンター〈21/06/18-〉

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