【声明】
防衛大臣・小野寺五典殿
無通告でのオスプレイの本土訓練に抗議し、その中止を要求する
2013年3月19日 日本平和委員会
本日午後、沖縄に配備されている米海兵隊輸送機オスプレイ4機が、山口県・米軍岩国基地に飛来した。市当局者によると岩国市に連絡が入ったのは到着後のことだという。高知県からは、米軍機の低空飛行訓練ルートとされている本山町で、オスプレイの飛行が確認され、前回よりも低い高度で、病院や保育園、学校の上空を飛行していったという目撃情報が寄せられている。
今回、事実上無通告で2回目の本土での低空飛行訓練を強行したことに断固として抗議する。前回の訓練は、半日前に通告し強行したが、これに対しても関係自治体から厳しい抗議と中止を求める声があげられていた。今回の米軍の行動は、この声をまったく無視し、米軍の訓練については通告する必要はないのだという占領軍のような態度をむき出しにしたものである。そして、防衛省の側も、「米軍の運用については口出しできない」という米軍任せの属国のような態度に終始している。
主権国であり、民主主義国であるならば、これだけ自治体や住民が不安を表明し、訓練の中止やルートなどの詳しい情報の提示を求めているなかで、これを無視する米軍の態度を日本政府が容認することは、断じて許されない。政府・防衛省は米軍に対し、自治体や住民が中止を求めているオスプレイの低空飛行訓練の中止を毅然として求めるべきである。また、自治体が求めている情報開示を行うべきである。