【声明】暴言を発した米総領事の解任を

2012/09/07

声明・談話

【声明】
アメリカ合衆国駐日大使・ジョン・ルース殿

マグルビー在沖縄総領事の暴言に抗議し、即時解任を要求する

2012年9月7日 日本平和委員会

 アルフレッド・マグルビー在沖米総領事が4日の就任会見で、「普天間基地は危険ではない」などという、在沖米総領事としての資格を疑う不見識きわまる暴言を述べたことに対し、満身の怒りを込めて抗議するとともに、その即刻退陣を求めるものである。
 総領事は、普天間基地の危険性について、「特に危険であると認識はしていない」などという驚くべき認識を表明し、普天間基地が「世界一危険な基地」と言われていることについても、「その認識は全くない」と明言した。さらには、「歴史の流れの中で、どうして(普天間の)まわりが密集されたか不思議だ」などと、まるで普天間基地周辺の人口密集状況を生んだ責任が、県民の側にあるかのようにさえ発言している。
 そして、墜落をくりかえすオスプレイについても「安全と言える。どの飛行機でも100%(安全と)は難しい」と開き直り、オスプレイの普天間配備がいやなら、辺野古への新基地建設をすすめよと迫るような発言をしている。
 これらはまさに、「世界一危険な基地」普天間基地周辺の住民が、どれだけ深刻な命の危機に毎日おかれ、爆音被害など深刻な人権侵害を受けているかを全く理解しない暴言である。いまでも普天間基地周辺の住民と県民は、米軍の事故で命をいつ奪われてもおかしくはない、深刻な状況にさらされているのだ。しかも、こうした状況をつくったのが、他でもない、国際法に反して占領下の住民の土地を力づくで奪い取って、県民の一等地に基地をつくってきた米軍にあることは、あまりにも明白である。
 このような認識だからこそ、この普天間基地の使用を続け、欠陥機オスプレイの配備を押しつけようとしているのである。それは、まさに米政府の認識を反映しているのではないか。もし、米政府がこのような人物を解任しないならば、それは米政府の認識が彼と同じであることを示すものである。そうした認識で普天間基地とオスプレイを押しつける暴挙に対し、県民と国民の怒りはさらに大きく広がらざるをえない。
 私たちは改めて、マグルビー総領事の解任を求める。そして、オスプレイの配備計画の撤回と、普天間基地の無条件撤去を求めるものである。

カウンター〈21/06/18-〉

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