【声明】
防衛大臣・森本 敏殿
沖縄防衛局長・真部 朗殿
たび重なる高江「オスプレイパッド」工事強行に抗議し、建設計画の撤回を求める
――沖縄防衛局は、オスプレイ配備・訓練に関する住民との話し合いに応じよ――
2012年9月5日 日本平和委員会
沖縄防衛局は連日、東村高江への「ヘリパッド」(オスプレイパッド)建設のための工事を強行している。我々はこれに、断固として抗議し、ただちに中止することを求めるものである。
職員・作業員らは、住民らの抗議の体制の弱い早朝から多数の職員と作業員で現地に押しかけている。しかも、住民が説明を求めて必死に訴えているにもかかわらず、これに誠実に答えず、力づくで作業員を現場に入り込ませている。このような卑劣なやり方はただちにやめるべきである。
そもそも防衛省と沖縄防衛局は、これまでオスプレイの配備を危惧する住民の不安に一切答えず、その計画をひた隠しにし、まともな説明会を行っていない。住民が求めているのは納得いく話し合いである。現防衛局長はオスプレイ配備が明確になった暁には、再度住民への説明会を行うことを約束したが、いまだにそれは行われていない。それすらもやらず、オスプレイ配備に反対する県民の総意をも無視して、工事を強行することは、民主主義蹂躙の暴挙である。
これがつくられれば、墜落の危険があり、猛烈な風を巻き上げるオスプレイが、北部訓練場で激しい低空飛行訓練を行うことは必至である。そうなれば、いまでさえヘリの激しい訓練におびえている住民と子どもたちの安全は脅かされ、世界遺産登録をめざす「やんばるの森」の生態系が破壊されることは確実である。その中止を求める住民の声は、憲法の「平和的生存権」を求めるあまりに当然のものである。
政府と沖縄防衛局は、ただちに高江「ヘリパッド(オスプレイパッド)」建設の作業を中止し、住民との話し合いに応じるべきである。また、欠陥機オスプレイの配備を中止し、「ヘリパッド(オスプレイパッド)」建設を撤回し、無条件に北部訓練場の過半を返還すべきである。