10月14・15日、滋賀県平和委員会「戦跡」調査チームは、県内の戦争遺跡を見学・調査。米原市の蒸気機関車避難壕、八日市飛行場・掩体壕、守山駅空襲時の機銃掃射で破損した「六体地蔵」、大津市内の陸軍九連隊本部跡・墓地、陸軍少年飛行隊跡、海軍航空隊跡、自衛隊大津駐屯地などを訪ねました。
米原市の岩脇(いをぎ)山麓に掘られた蒸気機関車避難壕と、東近江市東部、八日市飛行場・掩体壕は、ともに未完成のまま敗戦。放置されていましたが、住民によって保存され、証言も集められています。建設には「多くの朝鮮人労働者や中学生が徴用された」と伝えられています。
調査を通し、長野県・松代に掘られた「大本営」壕のように、本土決戦に備えた「壕」つくりが全国に広がっていたことがうかがえました。参加者らは、「よくこんな所に、しかもモノのない時代にこれだけのセメントをよく確保できたものだ」と感想を話していました。(木村)
��平和新聞2011年11月5日号)