【埼玉】すいとんを食べながら戦争体験を

2011/09/29

各地の活動

【埼玉・杉戸宮代】すいとんを食べながら戦争体験を
広報見て「話しさせて」


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 埼玉県の杉戸・宮代平和委員会は、10回目となる「すいとんを食べながら戦争体験を語り・聞く会」を9月10日午後2時から官代町で開催、過去最高の75人が来場しました。
 同平和委員会は5月の定期総会で、戦後66年目の今、戦後生まれが75%を超え、戦争体験を語る方を探すのが困難となった状況とともに、戦争の実相を知らせ、平和を語り続けることの大切さを確認。今年の会の持ち方について討議し名称に「語り」を加えました。
 企画に向けては、いつものようにビラを作り公民館など町の施設に置かせてもらうとともに、杉戸町・宮代町の広報に「戦争体験を話していただける方」の募集(7月)と「開催のお知らせ」(9月)を掲載し、埼玉新聞(8月31日)へも告知を載せました。その中で、「広報を見た」「今まで家でも話したことがなかったが、最後の機会かもしれないのでぜひお話しさせてください」などと発言の申し込みが続きました。
 当日は他の行事が重なり、参加者が減るのではないかと心配しながらも、すいとんを2鍋(約60~70人分)用意しました。開場まもなく人が集まり、補助いすが必要な状況になりました。
 体験を話したのは82歳から93歳の5人です。一人の女性は、杉戸町の女学校で空襲にあい、爆撃で「はらわたをえぐられた友人」、「腕をはねられたおじさん」など当時の惨状を語りました。別の男性は1939年(昭和14年)に徴兵され中国へ渡ったのち満期除隊したものの、終戦直前に再び召集された経験を語りました。また別の男性は20歳になっても召集令状が来ないため「恥ずかしさ」を感じ、兵事係へ確認したらすぐに令状が送られたことを語りました。また学徒出陣や予科練の経験も語られました。いずれの人も「どんな理由があろうと、戦争は決してやってはいけない」と結んでいました。
 証言者の中には宮代町の元町会議員、元教育長も含まれ、来場者同様、日常的に私たちの運動とは接していない方々であるのが今回の大きな特徴だったと思います。今後、活動を総括し未来の活動に生かしていきたいと思います。(樋口)
��平和新聞2011年9月25日号)

カウンター〈21/06/18-〉

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