福岡在住 Mさんレポート
5月10~16日の1週間、岩手県大船渡市へボランティアに行きました。地震から2カ月が経つものの、がれきや壊れた家屋がまだまだ手つかずの状態で、初めて目にする光景に言葉が出ませんでした。毎朝ボランティア登録を行い4、5時間の作業をするのですが、内容はさまざまでした。体育館に積み上げられた支援物資の段ボールの整理、写真の洗浄、側溝や道の砂かき、個人宅の掃除、床下の泥かきなどを行いました。
現地を訪れ感じたことは、一人ひとりにできることはほんのわずか、でもそれが大事だということです。がれきの撤去など重機が必要な作業と並行して、人の手でしか作業できない部分も多くあるからです。
そしてまた、被災された方の話に耳を傾けることも、外部からのボランティアの大きな役目だと感じました。あるご夫婦は、「こんなにひどかったんですよ」と浸水直後の家の写真を見せてくれました。ある女性は仮設住宅暮らしで「父と毎日けんかばかり」とため息をついていました。そんな皆さんから決まって出るのは「でも、みんな大変だから」という我慢の言葉でした。
私たちボランティアが話を聴くことで少しでも気持ちが楽になるのであれば、それが何より被災者の力になれるのかもしれません。目には見えない、心の健康の大事さを実感した1週間でした。
��平和新聞2011年6月5日号)
