陸上自衛隊東富士演習場(静岡県御殿場市、裾野市、小山町)と米海兵隊沼津海浜訓練場(今沢基地=沼津市)で7日に始まった日米共同訓練に対し、県平和委員会が事務局を務める「東富士に米軍は来るな!出て行け!静岡県民の会」などが抗議行動と監視に取り組んでいます。
訓練は長崎県の陸上自衛隊水陸機動団と沖縄県の米海兵隊が参加する、初の本格的な上陸作戦訓練です。自衛隊の千葉県・木更津駐屯地に配備されたオスプレイが初めて日米共同訓練に参加します。8日は今沢基地で米海兵隊200人以上が揚陸艦から上陸用舟艇で上陸し、訓練などを行いました。東富士演習場では25日までの日程で、射撃訓練などが計画されています。
沼津市平和委員会の島田絢子事務局長は、「ベトナム戦争以来の大規模な米軍の上陸で、恐ろしい光景だった」と話します。
沼津市では、県民の会と地元平和委員会が5日に抗議行動を実施、45人が参加。訓練が本格的に始まった7日には今沢海岸で30人が「日米共同訓練反対」などと唱和しました。
東富士演習場では米軍と自衛隊が一体的に訓練する「二元管理」はしないことを、地元と政府間で約束しています。御殿場平和委員会は地元自治体や地権者団体に、訓練を受け入れないようたびたび要請。渡邊希一事務局長は米軍が配信した写真などを示して日米共同訓練の実態を訴え、「自治体は住民の安全の盾になるべきだ」と求めました。
御殿場市では16日に抗議集会が行われ、約35人が演習反対の声を上げました。
「厚木基地を使うな」
(平和新聞22年3月25日号)