米海軍の強襲揚陸艦が米軍岩国基地(山口県岩国市)に寄港した問題で、岩国平和委員会も加入する住民投票を力にする会、愛宕山(あたごやま)を守る会、あたごやま平和研究所の3団体は11月22日、岩国市に対し、国や米軍に抗議するよう求めました。
強襲揚陸艦アメリカは11月18日に初めて岩国基地へ入港し、22日まで滞在しました。滞在目的は運用の確認などで、岩国基地のステルス戦闘機F35Bなどの発着が可能です。艦長のケネス・ワード大佐は「岩国基地は、自衛隊との相互運用性を高め統合戦術を進める上でも非常に重要」と述べました。
要請では、米軍艦船の入港が相次いでいることは基地機能強化であるとともに、特に今回は敵基地攻撃能力を有する艦船の寄港であり、「市民の安全安心を脅かす新たな段階に入った」と抗議しました。
住民投票を力にする会代表の松田一志さんは「連続した米軍艦船の入港は基地の運用変化であり、歯止めをかけないとますます危険な基地になる。市として抗議し、日米政府に協議の場を提起すべきだ」と訴えました。
市側は「入港は一時的なもので運用変化とはとらえていない」として、要請事項の実施は拒否しました。
岩国平和委員会の吉岡光則事務局長は「集団的自衛権の具体化だ。自衛隊と米軍の境目がなくなり、互いに自由に使える基地となる。爆音だけでなく住民の命そのものが危険にさらされる」と強調しました。
(平和新聞21年12月5日号)
