【青森】米軍三沢所属機の燃料タンク投棄問題 地元町議会に陳情、視察

2021/12/19

各地の活動


 青森県平和委員会は12月17日、米軍三沢基地のF16戦闘機が深浦町の町のど真ん中に燃料タンクを投棄した問題で、投棄現場の視察と、深浦町議会に日米地位協定の抜本見直しを求める陳情、町長の要請などを行いました。

 最初に町議会事務局長に面談して陳情を説明、F16の燃料タンク投棄は今回を含め20回を数え、墜落事故は13機、模擬弾投棄は12回と重大事故を繰り返し、一歩間違えば大惨事、県民は生命や暮らしが絶えず危険にさらされている実態を話しました。平和委員会が取り組んできた危険な訓練をやめさせる地位協定の改定を求める請願は県内12町村議会が採択し、基地に近い上十三地方は特に基地被害が多く9市町村中6町村議会が採択している、深浦町沖に02年4月に墜落事故を起こしており、町としてぜひ声を上げとほしいと要請しました。

 議会事務局長からは、燃料タンク落下時の状況や町として東北防衛局に地位協定の見直しを求めたことなどを報告しました。落下で住民に不安が広がっている、落下事故が夜6時過ぎで町民は全くわからず次の日の新聞で知って驚いたこと、その時に現場は燃料があふれていたこと、車で通りすぎた町民がなぜ車に油がついているのかわからなったこと、片付けるのに町民が手伝ったことなど説明しました。

 落下地を訪ねると、落下した場所は国道で、通学路やそばには町役場、民家が立ち並びました。民家まで20メートルの地点で、視察した時も油の臭いがまだ残っていました。

 その後、2個目のタンク落下近くに住む町民に当日の様子を伺いました。落ちた時は何もわからなかった、次の日新聞などでわかってびっくりしたと怒りを見せ、本当は訓練はやめろと直接言いたい気持ちでいるが、そういう場がない、そのうち忘れられてしまうのではないかなどと話していました。(青森県平和委員会)

カウンター〈21/06/18-〉

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