【奈良】大型滑走路建設に反対
自衛隊誘致につなげるな
奈良県五條市に2000㍍の滑走路が建設されようとしている問題で、県平和委員会と奈良自治体問題研究所は10月17日、反対集会を開催しました。自治体問題研究所理事長の岡田知弘・京都橘大教授が、建設の問題点について講演しました。
滑走路計画は、県が「大規模広域防災拠点」を整備する事業として提起したもの。陸上自衛隊駐屯地の誘致につなげる狙いです。
岡田さんは、「2000㍍の滑走路は奈良県の防災に役立たない」と指摘。「小規模分散型の防災整備を、地域の中小企業と連携して取り組むべきだ」と強調しました。
山村幸穂県議(共産党)は「防災目的なら500㍍級の滑走路で十分だ。自衛隊の訓練のための滑走路建設になる」と語りました。大谷龍雄五條市議は、県が地元を無視して頭越しに推進している実態を報告しました。
県平和委員会の河戸憲次郎理事長は、「7月に配備された陸上自衛隊オスプレイの利用も予想され、五條市が軍事拠点化される危険がある」と訴えました。
参加者は「戦争への準備というと遠いことのように感じるが、したたかに進められていることを学ぶ必要がある」と感想を寄せました。45人が参加しました。
��平和新聞2020年11月15日号)