【兵庫・芦屋】
戦災遺跡調査と紅葉ハイキング
日本平和大会に呼応して芦屋平和委員会は翌11月22日に自主的な「関連企画」として「戦災遺跡調査と紅葉ハイキング」を実施しました。9月に開催した「第8回あつまれ、ひろがれ、平和のわ『芦屋の空襲と戦災遺跡から平和を考える』」のフィールドワークとして企画したものです。先の戦争では芦屋市も四回にわたる空襲を受け、合わせて市街地の4割が被災、139人が犠牲となりました。
この日は、機銃掃射跡が残る民家の擁壁や防空壕が戦後も残っていた邸宅跡に作られた市の公園などを巡り、あわせて紅葉ハイキングで史跡の「会下山(えげのやま)遺跡」を訪ねました。
「会下山遺跡」は市の北西部にある標高200mの山に残る2000年前の住居跡です。なぜそのような山の上で暮らしたのかとの問いに「あしや子ども風土記」は「そのころの日本のようすは、中国の歴史の本に、『日本の国はおおいにみだれて』と記されています。食りょうがゆたかで住みよい土地をもとめて、あちこちで戦いがあったといわれています。・・・(中略)・・・会下山の人びとは、きびしいくらしにたえて、家族を守っていたと思います。山を下りたのは、平和がおとずれてからでした。」と説明しています。参加者は、今も残る戦災遺跡とあわせて古代に生きた人々にも思いをはせて、平和の大切さを確かめ合いました。(芦屋平和委員会事務局 平野)