【大阪】
学術会議問題で学習会 「政権の狙いは学術会議の変質」
大阪平和委員会は12月20日、日本学術会議任命拒否問題についてオンライン学習会を開催しました。70人以上が参加しました。
冒頭、冨田宏治・関西学院大学教授が「学術会議任命拒否問題など“アベのままでスガ”首相が説明責任を果たせないことを繰り返している」と開会あいさつ。任命拒否された6人の学者のひとりの小沢隆一・東京慈恵会医科大学教授は「首相は『民間出身者や若手が少ない』などと言ったが、この間の学術会議の努力で是正されてきた。推薦された会員候補の任命を首相がこうした理由で拒否できる法的根拠はどこにもない。菅政権の強権支配による平和と憲法破壊と正面からたたかいぬく」と決意表明しました。
日本科学者会議事務局長の井原聰さんは「日本学術会議任命拒否の狙いと問題点―軍事研究との関わりについて」と題して講演を行い、「任命拒否問題は憲法違反・学術会議法違反、倫理性の欠如、恫喝的政治手法、学術・文化の無理解、憲法の思想及び良心の自由・表現の自由を侵害、学術の多様性の保障の損壊、政府の意向に沿うよう学術会議の変質を目論見、官僚統制―に当たる。正常化が第一の課題だ」と強調しました。(大阪平和委員会)